【院生室より】修士論文中間発表会を終えて

2013/07/12

こんにちは!M2の小林智穂子です。
先日(7/3)、学際情報学府修士論文の中間発表会があり、現在の研究進捗状況を発表してきました!

私の研究テーマは、『企業ボランティアの成り立ちと行方』です。研究の目的は、企業活動におけるボランティア活動の位置付けの変遷を明らかにすること。中間発表では、ボランティアと企業活動の接点に係る文献調査の経過報告を行いました。

中間発表の前週、公共政策研究分野の定例ゼミで発表予行をする機会がありましたが、ここで発表の内容や方法についてのコメントをたくさんいただきました。そこから、先生との面談やゼミで受けた質問・コメントのメモ、修論進捗報告をした際に用意していた資料、収集した資料のリストをもとに、これまでのことを振り返りながら、発表資料を一から組み立て直すつもりで手直ししました。そして、本当にギリギリのタイミングで、新たに「結論の一部」を書くことができました。

私は社会人を経て大学院に入学しました。非常勤ですがNPOでも働いています。社会人を経てから大学院に入ると、「解決したい問題」や「晴らしたいルサンチマン」がものすごく具体的なのです。ですから、単なるワタクシ論や経験論にならずに、ちゃんと「研究」になっているのか、というのは、今でも私がもっている最大の課題ですし、いつも不安を感じています。でも、この中間発表を終えて…大げさだけど言っちゃいますと、はじめて「この“研究”は私のもんだ」という感覚を感じることができました。先生や先輩諸氏のご指導なくしては、ここまでやってこられなかった…。いくら感謝しても足りません。

発表後は、安堵やら疲れやら何やらで一瞬放心状態でしたが、ここで新たな課題です。
審査をしてくださった先生がたには、(指導教官以外には口頭で経過報告をするのは初めてだったのですが)「文献だけじゃなく、インタビュー調査などもしては?」と。「せっかく経験もあるのだから。ドロドロとした現実と、理論との間をつなぐのも研究者の仕事だよ。」とアドバイスいただきました。

生々しい現場からアカデミックな世界へやってきて、いったん脇に置いた「なま」の世界に、今度は研究者として入っていく。その訓練をこれから始めます。怖いようなワクワクするような。修論を仕上げるために残された時間はあと半年もありません。ゼミにはフィールドワークやインタビュー調査のプロがたくさん。鍛えてもらおう。日々邁進!です。

わたしの子ども達はもうすぐ夏休み。私は…!?
先生からは、「まだ暑い日が続くなか、汗を拭きふき修論を執筆しているイメージをもとう。コートを着るような時期に描き始めるのでは遅いよ。」と執筆スケジュールに関して、具体的なイメージ付きのアドバイスをいただきました(これ、発表会後の打ち上げで同級生たちにシェアしたところ、「そのイメージ法(?)いいっすねぇ!」と大好評)。これから汗を拭き拭き、執筆を進めたいと思います。

(M2 小林智穂子)