第79回(2016年5月6日)
本日は、以下の文献が紹介されました。
高島:
Zika-microcephaly paper sparks data-sharing confusion
Ewen,callaway
Nature News Feb,12.2016.
Data Sharing
Marcia, McNutt
Science.351(6277):351.2016.
Developing Global Norms for Sharing Data and Results during Public Health Emergencies
WHO Consultation
September,1-2.2015
内山:
Germline genome-editing research and its socioethical
implications
Tetsuya,Ishii
Trends in Molecular Medicine.21(8):473-481.2015.
藤澤:
Influence in science dialogue: Individual attitude changes as a result of dialogue between laypersons and scientists
Theodore E.Zorn, Juliet Roper, C. Kay Weaver and Colleen Rigby
Public Understanding of Science.21(7):848-864.2010.
佐藤:
Termination of Pregnancy for fetal anomaly after 23 weeks of gestation:a European register-based study
E. Garne, B. Khoshnood, M. Loane, PA. Boyd, H. Dolk The EUROCAT Working Group
BJOG An International Journal of Obstetrics and Gynaecology.117(6):660-666.2010.
当研究室の活動について広く知って頂くため、下記の要領で活動報告会を開催致します。
当研究室所属の大学院生と研究者が日頃の活動や研究内容を紹介し、外部のコメンテーターも交えて意見交換する予定です。当研究室の活動にご関心をお持ちの方、また大学院進学を検討されている方に、お気軽にご参加いただければと思っております。
日時: | 2016年5月28日(土)11時~13時30分頃まで |
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場所: | 東京大学医科学研究所(白金台キャンパス)ヒトゲノム解析センター(アクセス) |
お申込み: | 参加をご希望の方は、 までご連絡ください(お名前・所属・連絡先を付してください)。是非お気軽にどうぞ! |
【プログラム(予定)】
- 開会あいさつ
- 研究室紹介
- 研究室の活動紹介
1)佐藤桃子
(大学院学際情報学府 学際情報学専攻 文化・人間情報学コース 修士課程)
「出生前診断のガバナンス——歴史的考察と国際比較」
2)李 怡然
(大学院学際情報学府 学際情報学専攻 文化・人間情報学コース 博士後期課程)
「インフォームド・アセントの出発点としての「告知」―出生コホート研究に参加する親へのインタビュー調査より」
3)中田はる佳
(大学院新領域創生科学研究科 博士後期課程OG、当分野 特任研究員)
「患者の視点からみた臨床試験・治験をとりまく倫理的課題の検討」 - ゲストよりコメント及び質疑応答
※軽食のご用意があります
こんにちは、D1の李怡然です。
4/23(土)に第16回東京大学生命科学シンポジウム(BIO-UT)に参加してきました。
このイベントは2003年から毎年開催されている、学内の多くの研究科・研究所が一同に集まり生命科学に関する研究動向を紹介する一般公開のシンポジウムです。今回は初めての駒場キャンパスでの開催となりました。
武藤研からはM2の佐藤桃子さん・藤澤空見子さんがNIPT(新型出生前診断)の倫理的法的社会的課題について、私が出生コホート研究の参加児の親への意識調査について、それぞれポスター発表を行いました。
発表時間外にも多くの方が足を止めて佐藤さんに質問をされていて、NIPTを含む出生前診断に対する関心の高さがうかがえました。私は昨年に引き続き2回目の参加だったのですが、分野外の方にも分かりやすく伝えるのは難しいなあと思いつつ、「面白く重要なテーマですね」とおっしゃっていただけるとちょっと嬉しくなります。
同じ大学内といえども、他研究科の方がどんな研究をされているか、普段知る機会はあまりありません。
こんな研究テーマもあるのか!と驚きつつにぎやかな会場内を回りました。
どなたでも無料で、自由に参加できますので、来年開催の際にはぜひ足を運んでみてくださいね!
それでは、少し早いですがよいゴールデン・ウィークをお過ごしください。
(D1・李怡然)
「みらいのかぞくプロジェクト」トークイベント vol.1
「あなたはどこまでやりますか?~ヒト受精卵へのゲノム編集を考える~」
ゲノム編集は、狙った遺伝子を自在に改変する技術です。従来の遺伝子組み換え技術より格段に確実で効率がよいため、人への応用が現実味を帯びてきました。特にヒトの受精卵に応用すれば、遺伝病の治療などに大きな効果を発揮すると考えられています。一方、病気以外の遺伝的形質を改変することも技術的には可能で、医療行為の範囲を超えて赤ちゃんの外見や性質を好み通りに改変する「エンハンスメント」を行って「デザイナーベビー」を得ることも可能と考えられています。
また、ゲノム編集によって組み替えられた遺伝子は、一代限りではなく子々孫々まで受け継がれ、結果的には人類全体に影響を及ぼす可能性があります。そしてゲノム編集を受ける「当事者」は、まだ生まれていない子どもであるため、生まれて来る子どもたちの権利をどのように守って行くか、という課題もあります。
このトークイベントでは、ゲノム編集とはどのような技術か?その技術によって自分の子どもや子孫の遺伝子をどこまで改変して良いのか?それとも、やるべきではないのか?について、専門家や遺伝性の難病の方も交えて、「自分の家族の問題」として考えます。
開催日時: | 2016年5月29日(日) 13:00~15:00 |
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開催場所: | 日本科学未来館 7階 会議室3 |
定員: | 80人 |
参加費: | 無料 |
申込方法: | WEBによる申込、先着順。 下記に表示される[お申込みボタン]より、「イベント申込フォーム」にてお申込みください。定員に達し次第募集を締め切ります。 なお、会場の様子は、後日、アーカイブ動画として公開いたします。あらかじめ、ご了承ください。 ※[連絡事項など]に、ゲノム編集について知りたいことや、なぜ本イベントに参加したいと思ったか、皆さまの想いをご記載ください。 |
申込期間: | 2016年4月21日(木)12:00~2016年5月29日12:00 |
主催: | 日本科学未来館 |
問い合わせ先: | 日本科学未来館 Tel:03-3570-9151(代表) |
プログラム
- 基調講演①「ヒトの発生とゲノム編集」
阿久津英憲氏(国立成育医療研究センター研究所 部長) - 基調講演②「『ヒト受精卵へのゲノム編集』の可能性と課題」
武藤香織氏(東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教授) - 客席を交えたディスカッション「ゲノム編集、あなたはどこまでやりますか?~家族・子孫・人類の視点から~」
ファシリテーター:浜口 友加里(日本科学未来館 科学コミュニケーター)
■「みらいのかぞくプロジェクト」とは?
科学技術がもたらす変化や可能性を切り口に、誰にでも関わりのある「家族」の多様性を考える日本科学未来館のプロジェクト。社会学・文化人類学的側面や、制度のあり方、個々人の心持ちも含めて議論することにより、多様性を認めつつ皆が幸せに暮らせる社会に向かうきっかけをつくっていくのが、このプロジェクトのミッションです。
*「みらいのかぞくプロジェクト」のfacebookページはこちら*
平成29年度(2017)年度に大学院入学を希望され、当研究室での研究を検討されている方は、下記の機会がございますので、ぜひお越しください。
■白金台キャンパス オープン・ラボ
日時:2016年4月23日(土) 15時~17時
場所:公共政策研究分野研究室(白金台キャンパス)
※事前にご連絡をいただければ、大変うれしいですが、当日訪問でも構いません。お気軽にお越し下さい。
■白金台キャンパス オープン・ラボ
日時:2016年5月14日(土) 11時20分~12時20分
場所:公共政策研究分野研究室(白金台キャンパス)
※事前にご連絡をいただければ、大変うれしいですが、当日訪問でも構いません。お気軽にお越し下さい。
■東京大学医科学研究所 公共政策研究分野 教室発表会・報告会
日時:2016年5月28日(土)予定
場所:公共政策研究分野研究室(白金台キャンパス)
※後日詳細を掲示します。事前申込をお願いする予定です。
【4/23追記】
■東京大学大学院学際情報学府 文化・人間情報学コース入試説明会
日時:2016年6月5日(日)10時30分~12時(予定)
場所:福武ホール地下2階福武ラーニング・シアター
※コースの説明会は初めての試み。武藤が参加します!
■平成29年度東京大学大学院学際情報学府入試説明会
日時:2016年6月5日(日)13時~17時
場所:福武ホール地下2階福武ラーニング・シアター
※16時からのブース展示に武藤研が参加します!
こんにちは。M2の藤澤空見子です。
4/19(火)に、日本科学未来館リニューアルの内覧会に参加してきました。
実は、日本科学未来館は4/20(水)からリニューアルオープンしまして、一部新しい展示もスタートしたのです!
内覧会は、はじめに祝賀式典があり、後半は参加者が自由に展示を見て回る時間となっていました。
祝賀式典には大勢の方がいらしていて、1階のシンボルゾーン(大きなホール)が満員状態でした。
後半は各自が自由に回る形式だったので、私も様々な展示を回りました!
新しい展示の中でも、今回は「100億人でサバイバル」をご紹介したいと思います。
ハザードをテーマにした展示なのですが、なんとハザードとなる各要素(火山、地震、大気汚染など)と社会の関係を【動く模型】で示した、とても斬新な展示でした!
模型ならではの臨場感、わくわく感などを感じて、3DやVRなどの最先端技術を使った映像が必ずしもベストなコミュニケーション手法ではないことに気付かされました。
この模型がまた緻密で巧妙な仕組みになっており、ずっと見ていて飽きません。
途中で科学コミュニケーターの方が解説のために話しかけてくださったのですが、模型の構想などについて、ついたくさん質問してしまいました。笑
他にも、従来の展示をゆっくりと楽しんだり、3Dドームシアター新作品「9次元からきた男」を鑑賞したり、時間をフルに使って楽しませていただきました!
他にも楽しい展示がたくさんあるので、皆さんも行ってみてくださいね。
ちなみに、4/24(日)までは常設展入場・ドームシアター鑑賞ともに無料だそうです!この機会にぜひ!
(M2・藤澤空見子)
第78回(2016年4月15日)
2016年度初回となる本日は、以下の文献が紹介されました。
神里:
NIH will no longer support biomedical research on chimpanzees
Francis S. Collins
National Institute of Health.November 18th,2015
An end to U.S. chimp reserach: NIH announces plans to retire its last chimpanzees
Jocelyn Kaiser
Scicence.350(6264):1013.2015
Time called on chimp work: NIH likely to retire hundreds of government-owned chimpanzees
Meredith Wadman
Nature.495(7441):289-290.2013
中田:
Elements of informed consent and decision quality were poorly correlated in informed consent documents
Jamie C. Brehaut et al.
Journal of Clinical Epidemiology.68(12):1472-80.2015
李:
Return of whole-genome sequencing results in paediatric research: a statement of the P3G international paediatrics platform
Bartha M.Knoppers et al.
European Journal of Human Genetics.22(1):3-5.2014
佐藤:
Policy: Non-invasive prenatal testing for aneuploidy and beyond: challenges of responsible innovation in prenatal testing
Wydo Dondorp et al.
European Journal of Human Genetics.23(11):1438–1450.2015
こんにちは。D1になりました李怡然です。
4月3日(日)~7日(木)に京都にて「第13回国際人類遺伝学会(ICHG2016)」が開催されました。
今回は「日本人類遺伝学会大会」、「日本遺伝カウンセリング学会学術集会」と合同開催という豪華なプログラムとなっており、日本にいながらにして国際学会に出席できるまたとないチャンスを逃してはならぬ...!と、後半の三日間に参加してきました。
私は主にELSI(倫理的・法的・社会的課題)や遺伝カウンセリング、ゲノムデータの共有といったテーマの発表を聞いてきたのですが、海外の近年の状況を知り、日本との違いに驚くこともあれば、共通する課題点があるとの気付きを得ることもできました。また、ポスターセッションでは発表者の方に直接質問し、出典ブースでは各患者会の方々ともお話しすることができました。
遺伝についてはまだまだ知らないことだらけで、理解するのに必死でしたが、世界各国からのさまざまな立場の人が集まる会場の熱気に圧倒され、刺激を受けた三日間でした。
写真は会場の国立京都国際会館の庭にて。満開の桜並木を前に、思わずため息が漏れました。
今年度も、気持ちを新たに、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
(D1・李怡然)
こんにちは。M2の藤澤空見子です。
本日は、新しく公共政策研究分野に入った4名を交えて、当研究室のオリエンテーションを行いました。毎年4月頭に、新メンバーを迎えて教室紹介や自己紹介をする、恒例行事です。
今回の出席者は、新メンバーも含めて20名と、たくさんの方にご参加いただきました!3階の会議室が満席状態という、なかなか珍しい光景となりました。
前半は武藤先生からのご挨拶から始まり、ゼミなどの行事説明、そして研究プロジェクトの紹介、という内容でした。後半は順番に自己紹介を行うのですが、毎年みなさん気合いを入れてスライドを作ってきてくださるので、終始笑いが絶えなかったです。笑
今年度は、学際情報学府 文化・人間情報学コースの修士課程1年生として張有沙さん、新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻博士後期課程1年生として内山正登さんが入学されました!そして、学術支援専門職員としても2名、新たなメンバーを迎えてのスタートとなります。
新しいメンバーと共に、今年度もがんばっていきたいと思います!
(M2・藤澤空見子)
こんにちは。M2の佐藤桃子です。
新年度に入った4月1日、研究室のある白金台キャンパスでお花見を行いました。
晴れた空の下、満開の桜の下でお昼ごはんを食べる贅沢なひとときを過ごすことができました。
個人的には学会発表や修論など、忙しくなる年度ですので、気合いを入れ直す良い機会となりました。
新年度からも気を引き締めてがんばっていきたいです。
春らしくなったかと思いきや、冷え込む日もあるので油断はできませんね。風邪などにお気をつけてお過ごしください。
(M2・佐藤桃子)
2016年4月1日より、
大学院学際情報学府博士課程1年生として、李 怡然さん
大学院学際情報学府修士課程1年生として、張 有沙さん
新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻博士課程1年生として、内山正登さん
学術支援専門職員として、山西たか子さん
研究倫理支援室付 学術支援専門職員として、佐藤美樹さん
をお迎えしました。
どうぞ宜しくお願いします!
当研究室では、新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻と、大学院学際情報学府文化・人間情報学コースから大学院生を受け入れています。
【東大医科研大学院進学説明会】
2015年4月16日(土)に開催される、東大医科研大学院進学説明会にて、数分間ですが、研究室紹介をいたします。詳しくは、東大医科研大学院進学説明会のご案内をご覧下さい。
当研究室では、新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻と、大学院学際情報学府文化・人間情報学コースから大学院生を受け入れています。
出願希望者の方には、この研究室への出願がご本人にとって最適な選択かどうかを検討するため、どのような研究テーマを検討されているかについて、出願前に必ずお伺いするようにしています。
研究室訪問希望のご連絡を頂く際には、下記の事項についてお書きになり、 宛にお送りください。
- 学部・修士課程のご所属、専門
(※博士課程出願希望の方:修士論文を拝見させて頂きます) - 出願希望の研究科名
- あなたの研究関心
・問題意識・背景
・取り組みたいテーマ・内容、研究方法
・これまでの研究との関係
・将来希望する進路(博士課程進学希望なら、その後の進路)
(※できるだけ詳しく。参考にした文献があれば、その出典も入れてください)
書式:自由
分量:A4サイズで2枚以上でお願いします。
こんにちは。M2の藤澤空見子です。
今回は、先日ご報告した、日本科学未来館での「みらいのかぞくプロジェクト」のワークショップ試行会第2弾についてお話します!
「2025年のこうのとり相談室」と題したこのワークショップ、試行会第1弾は2/20(土)、第2弾は3/27(日)に実施されました。実施日から少々お時間が空いてしまいましたが、第2弾も参加して参りましたので、この場でご報告させていただきたいと思います!
今回の試行会は、前回とは異なり、ミニトーク+対話型イベントという構成でした。前回の試行会後、スタッフミーティングに同席させていただいたのですが、その場で本当にたくさんのご意見が出ていました。それを反映し、ミニトークを追加したとのことでした。ここでは、日本科学未来館スタッフの方が染色体や遺伝子、遺伝性疾患についての基礎的な説明をされていました。これらの話題は最近ニュースで取りあげられたり、なかなか理解が難しかったりするためか、トークが始まるとたくさんの方が会場にいらして、真剣にお話を聞いてらっしゃいました。会場も開放的なところだったため、注目度も高かったように思います!
ミニトークの後は、希望者の方が残って対話型イベントが始まります。私が参加した会では、5名で「出生前検査を通じて、胎児についてどういった情報を知りたいか/知りたくないか、またなぜそう思うか」といったことについて意見交換をしました。議論を通じて意見がどのように変わったか/変わらなかったか、ということに注目しながら皆様がお話されていたのが印象的でした。
当ワークショップの定常的な実施に向けて、着々と準備が進んでいる様子を肌で実感しました!今後の展開が楽しみです。またご報告させていただきたいと思います。
*「みらいのかぞくプロジェクト」のfacebookページはこちら*
(M2・藤澤空見子)
第77回(2016年3月18日)
本日は、以下の文献が紹介されました。
武藤:
Clinical-Genetic Associations in the Prospective Huntington at Risk Observational Study (PHAROS): Implications for Clinical Trials
The Huntington Study Group PHAROS Investigators
JAMA Neurol.73(1):102-110.2016.
中田:
Citizen Science on Your Smartphone: An ELSI Research Agenda
Rothstein MA, Wilbanks JT, Brothers KB
Journal of Law,Medicine and Ethics.43(4):897-903.2015
藤澤:
科学論の第三の波—その展開とポリティクス
和田慈
『思想』(6):27-63.2011
(The Third Wave of Science Studies: Developments and Politics,” Japan Journal for Science
Collins, Harry
Technology & Society.20:81-106.2011)
李:
How young people find out about their family history of Huntington's disease
Karen F. Keenan et al
Social Science and Medicine.68: 1892-1900.2009
佐藤:
Counseling Parents Before Prenatal Diagnosis:Do We need to Say More About the Sex Chromosome Aneuploidies?
Faustina Lalatta and G Stephen Tint
American Journal of Medial Genetics.161A(11):2873–2879.2013.
そろそろ暖かくなってきましたが、花粉も気になってくる季節ですね。桜が楽しみです。
送別会シーズンの今日この頃、武藤研でも歓送迎会を行いました。
今年度修士課程を卒業される岩本さん、江さん、李さんの3名及び、研究室を離れる帆刈さん、須田さんの送別会と、2月から着任された中田さんの歓迎会とを兼ねての開催でした。
お花と色紙のプレゼントや、お店からのデザートプレートなど、とても盛り上がりました!
今年度の締めくくりにふさわしく、何と23名もの方にご参加頂き、素敵な会となりました。
あと2週間ほどで今年度も終わりですが、4月に向けて気持ちを新たに頑張っていければと思います。
少し早いご挨拶ですが、来年度もどうぞよろしくお願いいたします!
(M1・佐藤)
先日、武藤研毎年恒例の遠足に行ってきました!
今年度の行き先は横須賀の軍港めぐりと猿島クルーズ、のはずだったのですが、濃霧のため船が欠航になってしまい、お天気にも関わらず行くことかなわず…。
そこで、横須賀では海軍カレーを頂き、雨天案の横浜に移動することとしました。
行き先は「Orbi」というミュージアムです。
ここはBBC earthとセガが共同で「地球を体感する」をテーマに作っているミュージアムで、様々なエキシビションやシアター上映を楽しむことができます。
特に、マウンテンゴリラの生態を捉えた4Dシアターは、3Dのリアルさと座席が揺れるなどの臨場感でとても引き込まれました!
研究室で忙しい日々を送っているメンバーがリフレッシュする良い機会になったことと思います。
来年はどこに行けるのか、今から楽しみです。
(M1・佐藤)
第76回(2016年3月4日)
本日は、以下の文献が紹介されました。
楠瀬:
Assent in paediatric research: theoretical and practical considerations
Wendler, D. S
Journal of medical ethics.32(4):229-234.2006.
高嶋:
France investigates drug trial diserster
Barbara Casassus
Lancet.387:326.2016
李:
Genetic testing in asymptomatic minors: Background considerations towards ESHG Recommendations
Pascal Borry, Gerry Evers-Kiebooms, Martina C Cornel, Angus Clarke and Kris Dierickx on behalf of the Public and Professional Policy Committee (PPPC) of the European Society of Human Genetics (ESHG)
European Journal of Human Genetics.17:711-719.2009.
佐藤:
How Much Control Do Children and Adolescents Have over Genomic Testing, Parental Access to Their Results, and Parental Communication of Those Results to Others?
Clayton, Ellen W
Journal of Law, Medicine & Ethics.43(3):538–544.2015.
本日、2015年度、第13回目の公共政策セミナー(ゲスト特別編)が開かれました。
内容は以下の通りです。
◆日時:2016年3月3日(木) 10時00分~12時30分
発表者: | 野々村菜穂(東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻(SPH)) |
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タイトル: | 臨床研究に関する認知症患者家族の意識調査 |
本日、2015年度、第12回目の公共政策セミナーが開かれました。
内容は以下の通りです。
◆日時:2016年3月2日(水) 10時00分~12時30分
発表者1: | 高嶋佳代(東京大学医科学研究所公共政策研究分野 特任研究員) |
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タイトル: | 眼科疾患における幹細胞臨床研究の倫理的問題 |
要旨:
新規治療法開発の実施には、その新規性に特有の問題に着目される傾向がある。例えば、iPS細胞の臨床研究においては、細胞の特性から造腫瘍性が一番の検討事項となっている。それゆえ、はじめてヒトに実施した眼科疾患の研究が、iPS細胞臨床研究全体の安全性の検証のステップとしても、大きな役割を担うこととなった。確かに、眼科領域は観察やアプローチが容易であり、致死的疾患ではないことなどの理由で、細胞治療における新規治療法開発での安全性の検証としては妥当な選択かも知れない。しかしながら、その新規性に注目が大きく集まったが故に、眼科疾患への新規治療法開発を行う上で、着目すべき倫理的課題が影を潜めた可能性がある。
そこで今回、文献検索、眼科疾患の患者会での議事録などを元に分析を行い、眼科疾患における幹細胞臨床研究の倫理的問題を検討する。
発表者2: | 佐藤桃子(学際情報学府 文化・人間情報学コース 修士課程) |
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タイトル: | ターナー症候群と出生前診断 |
要旨:
2015年4月、NIPTコンソーシアムから、NIPT対象疾患の拡大の要望が日本産科婦人科学会に出された。現在はコンソーシアムが当面拡大はしないと述べているが、日本の出生前診断において対象疾患の拡大が議論されたのは初めてであり、この議論は日本の専門家が出生前診断をどう捉えているかを明らかにする契機だと考えられる。
拡大対象の候補には、臨床的症状は重篤でないものの、不妊の症状を呈することの多い性染色体異常が含まれていた。そこで本発表では、拡大対象の候補となった、女性に多い性染色体異常であるターナー症候群に焦点を当て、その病態と遺伝カウンセリングの現状を紹介し、修士論文に向けた問題意識を明らかにする。